何でもできる強い人が良い?
- 2022年10月26日
- こころみちヒーリング
『何でもできる強い人が良い?』
自分の力で、どんな困難でも切り抜けてしまう強い人もいます。
困難にぶつかって、なかなか切り抜けられず悩んでおられる方もいます。
私は、悩みを持つ人は自分の課題に気付き、その大きな壁に立ち向かって奮闘した勇者だと思っています。
でも、
世の中では、困難を切り抜ける人を強い人、悩む人を弱い人と思う風潮がありますね。
そして、強い人が幸せで、弱い人が不幸なんて見られ方もしています。
私は、本当にそうだろうか?と思います。
確かに、困難を切り抜けるには、勇気と力と智慧を発揮することも必要です。
しかし、
これが、器用に出来過ぎてしまう場合、それはそれで自分の本当の成長を妨げる大きな壁になることも事実です。
どういうことなのか、例え話の物語をしてみたいと思います。
■物語
とても殺伐とした世界、その世界の中に一つの街がありました。
街は治安が悪く、日常的に暴力が横行している世界。
奪いあい、騙し合い、裏切りの街です。
街の通りには、荒れた風が吹き、閑散とした街にホコリを舞い上げています。
活気は無く、ときおり怒鳴り声と悲鳴が聞こえる街。
人々は、他人を信用せず、冷めた目つきをしている。
そんな世界にニックとジョンという若者がいました。
<ニックのストーリー>
ニックは、とても頭が良く、器用でした。
「負けるもんか!」という負けず嫌いも手伝って、目のまえのトラブルを解決するだけの力を持っていました。
ただ、いくら器用とは言え、若い彼は、より大きな力にはかないませんでした。
時に暴力に負け、騙され、裏切られ。
しかし彼は、持ち前の対応力で、経験と努力を重ね、
暴力に負けない力を付け、賢い戦略と戦術を身に付けていきました。
人に騙されないだけの知恵を身に付けました。
他人を分析方法を学び、相手の傾向を事前に把握することで、裏切りを事前に察知するテクニックを身に付けました。
ニックはこの街で、どんなトラブルにも対処できるだけの力を付けました。
彼は、自分が成長したと確信していました。
未だに、裏切りあり、奪い合いありで、予断を許さない状況ではありますが、彼が成長を続ける限り、以前のように打ち負かされることは無いでしょう。
ニックはこうして、奪いあい、騙し合い、裏切りの街の王になりました。
<ジョンのストーリー>
ジョンは、器用さはありませんでした。
彼には別の面の才能がありました。
しかし、その才能はこの世界では、役にたつことはありません。
彼がこの世界で生きていくにはとても過酷でした。
暴力に打ちのめされ、騙されては多くのモノを失う。
そんな日常の繰り返しでした。
彼は悩みました。
毎日、毎日、悩みました。
努力だってしてみました。
でも、駄目でした。
彼は、いつしか、
「この世界は変なのではないか?」
「こことは違った、奪いあいも、騙し合いも、裏切りも無い世界があるのではないか?」と疑問を持つようになりました。
彼は友人から、世界を変える不思議な術を使うヒーラーがいることを聞きました。
彼は、ヒーラーに会いに行き、この世界を変えるため協力を申し出たのです。
彼はヒーラーから、
「本当の意味でこの世界が与える課題をクリアするならば、世界は、おのずと変わる」ということを伝えられました。
彼はヒーラーと共に、その作業に取り組みました。
そして彼は、この世界を変えてしまったのです。
奪いあい、騙し合い、裏切りの街がちっぽけと思えるほど、より大きな世界を開いたのです。
彼は真の課題をクリアし、彼の心は大きく成長しました。
ジョンはこうして、奪いあい、騙し合い、裏切りの世界を抜け出し、平和と希望に溢れる世界で自分の才能を発揮するのでした。
おしまい、、、
二人の主人公の物語、どうだったでしょうか。
ニックの対処するという技術面の成長は、とても大切なことです。
しかし、
目の前の出来事を、(技術面で)どう対処する事だけが成長だと思い込んでしまうと、その出来事が示す真の内面的課題をクリアするのが難しくなります。
もし、ニックが真の課題をクリアして世界を変えてしまったならば、
彼の戦い守るために使っていた優れた能力は、別の方向にふんだんに発揮して、さらに世界を広げることができたかもしれません。
ジョンの打ち負かされつづける悩み、これは不幸だったのでしょうか。
困難な悩みがあり悩み続けたからこそ、別の道を選んで世界を変えてしまうことが出来たのです。
ニックとジョンの結末、どちらが幸せか?
きっと意見は分かれるところですね。
もし、世界を変えることを望むならば、healin space こころみち にお声かけください。
こころみちヒーリングは、世界を変えるホンモノです。
私はしっかりとお手伝いさせていただきます。